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そもそも株式譲渡とは?
株式譲渡とは、企業の株主が自分自身の保有する株式を、他の個人や企業に売却する取引を指します。
このサイトの多くの記事でもそうですが、特に経営権の移転をともなう、いわゆる会社売却1や事業売却2、M&A3と呼ばれる株式の売り渡しのことを言います。
おそらく、このサイトをご覧になっている方は、公開されていない未上場の会社のオーナー兼経営者という方が多いと思います。
その場合、M&Aをしたい買い手企業との商談を経て、合意の上で成立する株式譲渡がほとんどのケースと言えるでしょう。
なぜ企業の株式は売買されるのか?
その企業が発行している全株式のうち、①100%、②3分の2以上、③2分の1以上、のいずれかの株式譲渡取引となることが一般的です。
なぜなら、それぞれの持ち株比率によって、次の議決権を持つことになるからです。
買収をしたい個人や企業は、この①〜③のいずれか(たいていは①)を得るために、株主と商談をおこなうわけですね。
そして、株式譲渡の条件面での合意ができると、譲渡価格、株式の数量、支払い条件、譲渡条件など取り決めした内容を記した「株式譲渡契約書」が作成されます。
株式譲渡がおこなわれるとどうなる?
株式譲渡が実行されると同時に、株式譲渡契約で取り決めした株式数×譲渡価格が、譲渡者に対して支払われます。
株式の譲渡価格から、株式の取得価額を引いた金額が、譲渡益です。
譲渡益には、所得税や住民税がかかります。
また、株式譲渡によって株主権が移転します。譲渡者は譲渡した株式に関する株主権を失い、譲受人が新たな株主として企業に関する権利や義務を持つことになる、というところまでが株式譲渡のざっくりの説明です。
このサイトでは実際に株式譲渡を達成した株式譲渡ニキ、株式譲渡ネキのリアルな体験や情報を掲載していきます。
- 会社売却 (Company Sale): 会社売却は、企業の全体または大部分の株式が他の企業や個人に買収されることを指します。これにより、買収企業が買収対象企業の全ての資産や負債、営業権利を取得します。 ↩︎
- 事業売却 (Business Sale): 事業売却は、企業が特定の事業部門や資産を他の企業や個人に売却することを指します。企業は事業売却を通じて、特定の事業に関連する資産や負債を譲渡し、売却対象の事業から撤退することがあります。 ↩︎
- M&A (Mergers and Acquisitions):M&Aは、「合併」と「買収」を組み合わせた用語で、企業の統合や買収を指します。これには、企業同士が合併して1つの新しい企業を形成する場合や、1社が他の企業を買収する場合などがあります ↩︎