M&Aで買い手企業の手が上がってからの売り手企業の心境など(ずっとロックアップさん)

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高く売れたら良いな位の決意でスタート

会社を売却するつもりで創業していたものの、M&A開始時期は、会社が仕組み化され軌道に乗ってきたタイミングでした。

そのため、経営も楽しく、やりがいがあり「今すぐ絶対に売却したい!!」というほどの強い思いというよりも「高く売れたら嬉しいな」といった感じで、比較的気持ちに余裕があり、わりとM&A仲介会社の担当者さんに任せて、楽観的に買い手企業候補が現れるのを待っていました。

日々の会社経営やM&A仲介会社から言われる資料の準備に追われていたこともあり、緊張感はそれほど強くありませんでした。

アタックリストの掲載数増加にワクワク

M&A仲介会社の担当者さんから提示されるアタックリストには、どんどん新しいアプローチ候補の会社が追加されていきました。

会社名が追加更新されるのを見るたびに、「えーあんな会社も!!」とワクワクした気持ちになったり、「この会社が買収してくれたら、僕も有名人になっちゃうかもな」なんて妄想を膨らませたりしていました。

なかなかトップ面談の希望がこなくてヤキモキ

アタックリストの会社の掲載数が増えていっても、なかなかトップ面談の申し込みがなく、
最初は楽観的だった自分はどこへやらで、だんだんヤキモキし始めました。

M&A仲介会社の担当者さんからは「慌てなければ、御社は絶対に売却できます」と言われていました。

これを聞いて半分は安心したんですが、もう半分は、(そう言わなきゃいけないということは、担当者さんも予想より面談申し込み来ないって思ってるんじゃない?)なんて勘ぐっちゃったりしながら、ヤキモキが続いていました。

いつの間にか、この頃には「早くM&Aプロセスを進めたい」と思うようになっていました。

初めてのトップ面談依頼に再びワクワク

ようやく、初めてトップ面談の依頼が来たときは本当に嬉しかったですし「やっと次のステップに進めるな」とも思っていました。

気持ちとしては、会社を買収できるような大手企業の社長と直接話せるなんて、「人生でなかなかできない貴重な経験だ」と思いましたし、「その社長が、僕が創業した会社に感心を持ってくれている!!」なんて考えただけで、光栄で嬉しい話です。

そのためトップ面談には緊張感はそれほどなく、むしろワクワクしながら当日を待っていました。

株式譲渡契約の直前でヤキモキ

複数のトップ面談を経たあとは、意向表明書を受け、基本合意契約、デューデリジェンス(DD)に進んでいきますが、ここまでは特に待つことがなくスムーズに進みました。

しかし、最終合意をして「さあ、後は株式譲渡契約書を結ぶだけだ」というところで、買い手企業側の最終確定を待つことになります。実際に買い手企業が最終確定させるのが長かったのか、こちらが早く終わらせたかったから長く感じたのか、どちらかはわかりませんが、ここで再びヤキモキしていました。

M&Aプロセスでの気持ちを振り返る

振り返ってみると、ワクワク、ヤキモキを交互に繰り返していたことがわかりました笑

M&Aプロセスが進んでいたり、新鮮な経験の時はワクワクして、相手の進捗を待っている時はヤキモキしていて、何やら思春期のようですね。

改めて実務的にも、心情的にも貴重な体験をさせてもらった期間だったなと思いました。


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