M&Aに向けた準備をしておくと売却額は高値になりやすい

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戦う準備は出来てるか?

漫画ブルーロックで絵心甚八さんが言ってました。
戦う準備は出来てるか?」と。

M&AでもIM(企業概要書)1やトップ面談、デューデリジェンスに向けて事前準備が大切です。とても。

ブルーロック 第4話「今こそ」 ©金城宗幸・ノ村優介・講談社・滾らせメーカー2・https://bluelock-kc.com

M&Aは準備した会社が高値で売却できる

M&Aは事前準備をしたほうが高値でディールしやすくなります。

これから売却する会社の価値をいかに誤解なく、いかに適切に、いかに魅力的に伝えられるかで、最終的なチャンスの回数が変わってくるからです。

商品の提案やプレゼンと同じです。
相手に提案するものが、自社商品やサービスから「自社」になっただけです。

準備するとなぜ高値の会社売却になる?

たとえば、トップ面談で自社のプレゼントークスクリプトや、補足説明資料、想定質問へのスムーズな回答など用意してあると、それだけ仕組み化されていたり、強みを持っていたり、整っている会社として価値を伝えることができます。

最終的に買収提案をしてくれる買い手企業の候補が残れば残るほど、競りに近くなり、高い買収価格の提案を受けることにつながります。

また、デューデリジェンスの際にも、適切に情報開示をすることができれば、最終的なディール価格が減額される可能性を減らすことができます。

準備はしてもし足りなかった

私も、M&Aには受験に望むつもりで1年以上をかけて念入りに準備しました。

対策したその多くが役に立ちましたが、それでも初挑戦で、経験や知識不足、情報収集の限界もあり、本番では「まだまだ準備が足りなかったなー」と思いました。

私がこの「M&A株式譲渡日記」を書き始めた理由でもありますが、これらの事前準備は知っている人や経験者に、取り組むポイントを細かく提示してもらわない限り、単独では準備を取りこぼすのは仕方なかったと思います。

当時は手探りながらも、よくがんばりました。

ぜんぜん準備不十分の会社も多いらしい

まあでも、M&A仲介会社の担当者さんには、

「だいじな書類が見当たらない、という会社もたまにありますし、中には社印がないという会社もあったくらいなんで、どどんぱさんの会社はトップクラスに準備してくれていますよ。こちらとしても助かっています。」

と言われたくらいなので、万全な準備をしていないと絶対にダメではないのでしょう。

しかし、高値で売却したいのであれば、やはりしっかりと事前準備をしておいたほうがよいと思います。

M&Aに向けてどんな準備をしたのか

さて、事前準備しておくと良いもの、有利になるものについて株式譲渡をした私の経験を書き出してみたら、50個ほどの項目になりました。

会社を創業したときから取り組んでいれば、作成されていたり残っているはずのものばかりです。また、M&Aをするしないに関係なく会社の経営に役立つものだと思います。

私がしたこれらの事前準備については、これからがんばって50個の記事として書き起こしていきたいと思います。おたのしみに。


50個の記事ができたので、2024年7月11日に「理想的な会社売却を達成するための、イグジット準備リスト」として公開しましたので、ぜひ、ご覧ください。

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  1. Information Memorandumの略。売却対象となる企業・事業等に関する情報を詳細に記載した資料のこと。 ↩︎
  2. 滾らせメーカー:講談社公式のブルーロックキャラクターにたぎるメッセージを言ってもらうツール。2023年7月サービス終了。 ↩︎
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