業界のトップ企業は売却額が高値になりやすい

ニッチな市場に特化している会社や、そのニッチな市場でトップシェアであることは高い金額で売却できる可能性が高くなります。

自分の事例も含めて、書いていきます。

目次

大手が参入しにくい、ニッチな市場の魅力

ニッチな市場には大手企業が参入しにくいです。大手企業が参入しにくい理由としては、

ニッチ市場は、市場規模が小さいため、大手企業が求める大きな収益を得ることが難しいからです。

成長しているニッチ市場では、まれに大手企業が参入するかもという噂が何度かありましたが、結局参入してこなかったのは、上記の理由が大きいと思います。

買い手側としては、大手企業が参入しにくいことは、買収後の競合の脅威にさらされる可能性が下がるため、メリットとなり魅力的に映ります。この理由からより高く売却できる可能性が増すということになります。

ニッチな市場でトップシェアは買い手にとって非常に魅力的

以前にも書きましたが、M&A市場において「自社の拡大のために、同業種はもちろんのこと、異業種でも貪欲に買収していくぞ」と考えている買い手は増えています。

そのような買い手にとって、ニッチな市場でトップシェアの会社は非常に魅力的です。

シナジー効果が大きくなりやすい

トップシェア企業はその業界で最も販売力、調達力、顧客リスト量を持っているため、買い手企業の持つノウハウや資産とのシナジーが大きくなります。買い手にとって買収の意思決定に向けた大きな材料になるでしょう。

市場内での競合争いが有利な状態からスタートできる

ニッチ市場でトップシェアを持つ会社を買収することができれば、市場内での競争争いが有利な状態からスタートできます。新しい市場へ挑戦する買い手の立場から考えるとトップシェアであることは、売却額が高くても頷ける条件となります。

ブランド価値を手に入れることができる

トップシェアであるということは、その業界で高い知名度と信頼を獲得していることを意味します。このブランド価値は一朝一夕でできるものではないため、他社が簡単に真似できるものではありません。買収によりこのブランド力を手に入れることは大きな価値になります。

同業種、異業種、大手と様々な会社の買収候補になる可能性がある

実体験として、M&A仲介会社さんが出してくれた買収候補リストには、同業種、異業種、大手と様々な企業の名前が並んでいました。

最後の候補になった2社のうち、一社は同業種でしたし、もう一社は大手企業となりました。どちらの会社からも「あなたの会社がトップシェアだから買収を希望しました」と言っていただきました。

結局大手企業と、希望価格そのままで売買契約を結ぶことができました。

この実体験からも、ニッチな市場でトップシェアの会社は高く売却することができるといえます。

( 免責事項 )
当記事のコンテンツ・情報について、正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等は、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
良い記事だと思ったら、保存しておいてください
目次