会社売却の準備といっても何をしたらよいの?
そもそも会社売却に向けた準備ってなんでしょうか?
- 必要書類を用意することでしょうか?
- 会社の強みを作ること?
- 作戦や戦略?
- 決心や心構え?
私もそうでしたし、ほとんどすべてのオーナー経営者がそうだと思いますが、会社売却を経験する前は、何が準備なのか、情報も少ないためよくわからないだろうと思います。
また、どういう状態になれば「よし、準備ができた」と言えるのかも、なかなか判断しづらいと思います。
会社売却の準備とはなにか
具体的な項目は今後、1つ1つ書き起こしていきますが、一言でまとめると
- 企業概要書(IM)の作成
- トップ面談
- 意向表明
- デューデリジェンス
- 最終合意
- PMI(売却後の経営統合)
等これらを乗り越えることを目的とした
自社の魅力や価値を、客観的かつ情熱的に伝えていくための、
各種情報・必要資料・事前シュミレーション(ホンネとタテマエ含む)等の事前準備
ということになると思います。これに社内対策やケアなどが加わります。
計画的に会社売却を準備している経営者のほうが少ない
会社売却の準備は、積極的にM&Aの情報収集をしたり、取り組まないと具体的には進んでいかないものです。
百点満点の準備ができれば最高ですが、そうでなくてもどこまで百点に近づけられるかという準備でもあります。
デューデリジェンスだけで100個を超える質問がやってきますし、トップ面談では次々と核心的な質問が飛んできますのでこれらにテンポよく回答できるようにしていきたいです。
そういう意味で「会社売却のために準備しています!」というオーナー経営者の方は、多くはいらっしゃらないように思います。
会社売却の準備をするメリット
会社売却の準備をするメリットには次の点があります。
- 自社の魅力や価値をより高く明確にし、伝えることができる
- 不明なことが少ない「しっかりした経営をしている整った会社」と思ってもらえる
- その結果、多くの質の良い買い手企業にも、興味関心や意向表明を示してもらうことができる
- デューデリジェンスやPMIを万全にスムーズに乗り越えることができる
- 高い買収額の着地に向かっていける(買収価格の減額提示をされにくくなる)
- M&Aのスケジュールが計画どおりまたは計画前倒しで、スムーズに進んでいく
- M&A取り組み期間中のトラブルが減る
逆に準備ができていないということは、
対応が後手後手になって、チャンスや利益を逃しやすくなる、ということになります。
「まだまだM&Aの対策ができたな」という経験を伝えたい
会社売却に向けての準備内容について書く前に、会社売却の準備の意義や価値について書いてみました。
私の経験でも、「まだまだM&Aの対策ができたな」「それによって、もっと自社の価値を高めて伝えることができただろうな」という当時への想いがまだあります。
これらをていねいに書き上げることで、当時の私自身の忸怩たる思い(大げさ!)が解消されるかなと思っています笑