M&Aをするなら、最低でも3ヶ月おきに月次決算や試算表を作成しよう!

M&A仲介会社「直近の売上はいかがですか?」

僕「はい、イイ感じで順調に伸びています!!(ドヤッ)」

M&A仲介会社「月次決算書で正確に教えてもらえますか?」

僕「は、はいっ💦」

実際にあった話で、M&Aプロセスの途中でこのような要求があります。事前に準備していないと慌てしまいますね💦今回の月次決算や試算表の作成について読んでおいてください。

目次

財務情報はいつでも報告できるようにしておく

買い手企業は、買収の検討を続けるうえで、売り手企業の財務状況の進捗を正確に把握する必要があります。

買い手企業から「数ヶ月前の決算書や企業概要書(IM)を見て、買収を検討しはじめたけど、直近の数字を知りたい」という要求が出るのは当然です。

この要求は買い手企業に融資を検討している銀行からもあります。

月次決算や試算表が整備されていないと、買い手企業や銀行は財務状況を正確に把握できず、M&Aの検討や交渉が遅れたり、最悪、破談になる可能性があります。

そのため、最低でも3ヶ月おきに月次決算や試算表を作成して随時報告できるようにしておいた方が良いでしょう。

月次決算や試算表作成のためには社員の協力が必要

実業の会社を経営していた際、月次決算や試算表のためにも棚卸資産の管理精度と頻度を高める必要がありました。

実際にGoogleスプレッドシートの項目を整理し、頻度の理想は週に一回でしたが、最低でも月に一回のペースで社員さんに棚卸しをおこなってもらいました。

定期的な棚卸しにより、在庫の過不足を防ぎますし、正確な数字の報告をおこなうことができました。

ただし、棚卸しだけでなく、様々な数字管理を急にやり始めると、社内に不穏な空気や、ハレーションが発生したりします。そのためM&Aプロセスが始まる前の事前準備の段階から少しずつ社内のルールとして浸透させていくことが良いと思います。

売却後の引き継ぎも役に立った

月次決算や試算表が整備されていることは、売却後の経営統合における数字面での混乱やコストを抑えることができるというメリットもありました。

買い手企業の新しい税理士先生や会計士先生も、僕に質問する前に事前に書類を見て自己解決してくれるため引き継ぎがスムーズでした。

以上のことから、株式譲渡の事前準備として、月次決算や試算表の作成は必須でありメリットもあります。早めに社内習慣をつけはじめましょう。

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