株式譲渡後に新経営者へ引き継ぎをするための準備しよう(タスク一覧、マニュアルなど)

M&Aの準備段階において、経営者のタスクの引き継ぎプランとマニュアルを作成しました。

これにより、新経営者に対してもタスクの内容とボリュームが可視化され、引き継ぎがスムーズになりました。

また、マニュアルによって業務手順を確認することができたので、新経営者の質問に対して都度調べ直して答える必要がないため、自分と新経営者の双方にとって便利なツールとなりました。

この引き継ぎプランとマニュアル作成については、準備段階から有益なことが多くあったので書いていきます。

目次

現経営者である自分のタスクの洗い出し

引き継ぎプランとマニュアル作りのために、まず現経営者である自分のタスクを洗い出しました。

そのタスクを、新経営者が担うべき業務項目と、現場や既存管理職で対応可能な業務項目とに明確に区分けしていきます。

既存社員に引き継げるものは先に引き継いでしまう

自分のタスクを洗い出した結果、現場や既存管理職に引き継げるものが意外と多く見つかりました。

既存社員が対応できる業務は、経営者ではなく現場や既存管理職が担当できるようにオペレーションを変更し、M&Aプロセスが進む前に既存社員・既存管理職への引き継ぎを進めてしまいました。

早めに引き継ぎプランとマニュアルの準備をしてよかった

準備を早く始めたことで、上記のように既存社員が対応できる業務は先に引き継ぎ始めることができました。

結果、経営者のタスクが軽減し、デューデリジェンス(DD)においても新経営者の負担が小さい会社としてアピールできることにもつながりました。

さらに、自分の経営タスクのうち、既存社員が対応できる業務の引き継ぎいていったため、新経営者へのマニュアル作りも実際の引き継ぎも必要最小限で済みました。

新経営者への引き継ぎプランとマニュアル

新経営者へのタスクの引き継ぎプランとマニュアルは

・経営者が担うべき業務項目一覧に
・各業務の引き継ぎ想定期間
・各業務の引き継ぎ期限
・各業務の引き継ぎの進捗状況

の項目を加えて、計画の見える化をおこない、それぞれの業務は実際の引き継ぎを想定してマニュアルを作成しました。

これらの準備は、初期段階では大枠で粗くても、段階的に精度を上げていけば良いと思います。自身の経営タスクの見直しもできるため、早い段階から準備を始めてしまってよいでしょう。

( 免責事項 )
当記事のコンテンツ・情報について、正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等は、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
良い記事だと思ったら、保存しておいてください
目次