M&A仲介会社と委任契約さえすれば、担当者さんがすぐに買い手企業に対してどんどんアプローチしてくれるわけではありません。
株価算定や企業概要書(IM)の作成をしてもらうために、こちらから早急に資料を提出する必要があります。
どどんぱさんがXにポストしてくれているものが非常によくまとめられているので
こちらの株式譲渡日記にも書かせてもらうことにしました。
これら資料がしっかりと網羅されていて、迅速に提出することができれば、M&Aプロセスはスムーズにスタートします。
目次
提出が必要になる資料一覧
下記が委任契約後、すぐに提出が必要になる資料です。
〇存在しない資料は「無い」伝えて問題ありません。
〇基本的に通常の経営をしていれば保管されている資料です。
資料によっては、事前に準備や手配をしておくとスムーズ
上記の一覧のなかで、資料によっては、事前に準備や手配をしておくとスムーズなものがあります。
- 「期間のある資料」:たいてい3期分を求められるので準備しておく。
- 「⑥株主名簿」、「⑦議事録」:漏れがちなので委任契約前から準備しておく。
- 「⑯出資先(非上場)があれば出資先の決算書」:入手に時間がかかる場合があるので事前に手配しておく。
- 「㉕組織図」「㉖主要役員および部門長の経歴書」「㉛従業員名簿」:後から作成すると確認作業に時間がかかるため、従業員の入社のたびに記録しておくか、まとめて管理しておく。
- 「㉟リース契約一覧」: リース契約がある場合、契約のたびに管理しておく。
- 「㊱主要取引先との取引基本契約書」:契約を結んでいない場合、取引先に急に依頼しても違和感なので、委任契約前から手配しておく。
必要資料を迅速に提出すれば、M&Aプロセスはスムーズにスタートする
M&A仲介会社も複数の売り手企業をかかえており、かつ成約のノルマがあります。そのため資料の提出がおそいと、M&A仲介会社側からも対応を後回しにされていくことがあります。
M&Aプロセスはスムーズにスタートするためにも、事前にどんな資料が必要が把握して、普段の経営時から整理しておくことが大切です。