マクロで言えば企業の合併が進むほど日本の生産性が上がる

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経営規模が小さいと会社の成長にリソースを割きにくい

敬愛する手塚治虫先生が殺人的な仕事量に追われて、いよいよ限界だあ!となったとき「労働組合を結成して待遇の改善を勝ち取ろう!」とアシスタントさん達に持ちかけたら「何言ってるんですか。あなたが社長なんだから、くだらないこと言ってないで仕事してください!」とたしなめられたというエピソード、めちゃくちゃ共感するんですよね〜(*^^*)

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さて、手前のお話になりますが、私が売却した会社を創業した当初、スタッフは私を含めて3人だけでした。

夢を持って起業でした。

イェーイ!毎日フル残業、ガッツだぜ!
夜24時まで営業している中華料理屋に閉店ギリギリに飛び込んで、青春ぽいなとか、やがて溶けてく激情のカスとか、明日もあるさとか、そんなことを思ったりしました(たぶんハイになってるか疲れてる)。

なかなか楽しかったのですがこれって客観的に言うと、集客、営業、仕入れ、納品などの基本業務だけでキャパが目いっぱいで、生産性を上げるリソースが不足している状態なんですよね。

創業当初、利益を生み出す生産性や業務効率の改善といった経営面は、マンパワーが足りずにどうしても後回しになりがちでした。

事業規模が大きくなると生産性は一気に上がる

経営資源が増えると、いろんな重要だったり生産性を上げられる業務にリソースを割くことができるようになります。

最終的に、私が会社を売却した年にはスタッフは数十人規模になったのですが、この頃には私はもう通常業務に一切関わることはせず、ひたすら業務効率の改善や、労働環境の改善、生産性を向上することだけに取り組めるようになっていました。

株式譲渡のメリットが何か?と問われたら、私は間違いなく「事業規模が大きくなって生産性が上がること」だと答えます。

すでに効率化された業績のよい会社に、資金調達や経営統合などで営業力とか、資金力とか、人的サポートが加えることができれば、その会社はさらに業績を伸ばせるようになるからです。

日本は中小企業が99.7% 生産性の向上が急務

実際、日本は中小企業の割合が99.7%、日本の労働人口の7割が中小企業というくらい、労働資源が分散していると言われています。

労働人口が減っていくこれからの日本が経済的に成長や維持するためには、1つ1つの会社もそうですが、マクロレベルでも労働力を集約して生産性を上げていくことが不可欠です

そこに移行するには、経営統合やM&Aは避けて通れませんし、今後、官民ともに社会から必要とされて、もっともっと推進されていくことになるのでしょう。

合併して生産力を上げよう!

会社を大きくする選択、時間か資本提携か 私の葛藤

私の経営経験でも、会社を売却した前年には(非常に効率化できていたという自負もあります)、これ以上会社を大きくするには、さらに5年10年と時間をかけるか、もしくは資本提携をしてネクストステップの経営資源を外から呼び込むしかないと感じていました。

私個人も、より事業規模を大きくして成果を上げるとか、企業が社会や業界に貢献していけることがより重要だという考えの経営者でしたので、そのために合併や経営統合という手段も比較的に選びやすかったと思います。

最終的に株式譲渡という選択をしましたが、会社はその後さらなる成長をしてくれているので会社をお任せして良かったなぁと思っています。

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