良いM&A仲介会社の条件知っておこう!(買い手企業リスト、秘密保持、営業力など)

「◯◯さんのおかげで無事に希望価格で売却することができました!ありがとう!」

株式譲渡契約が完了してしばらくした後、改めて、M&A仲介会社の担当者さんとお食事をしてお礼を言いました。

M&Aを通じて企業を売却する際、売り手企業にとっては適切なM&A仲介会社を選ぶことが非常に重要です。以下に、売り手企業の視点から見た「良いM&A仲介会社の条件」について書いていきます。

目次

有効な買い手企業のリストを多く持っていること

優れたM&A仲介会社は、広いネットワークを持ち、多くの有効な買い手企業候補リストを持っています。買い手企業候補の財務状況や戦略的意図を深く理解し、売り手企業との親和性を見つけ出し、最適なマッチングを目指していきます。そのためにも買い手企業候補のリストが多いことは大事な条件です。

実際の僕の経験でもM&A仲介会社さんから予想外の買い手企業候補をピックアップしてくれたりと、リストの層の厚さを感じました。

売り手の希望価格で交渉できる営業力があること

売り手企業にとっては希望価格での売却を実現することが大切です。売り手企業を理解したうえで、買い手企業への優れた交渉力と営業力を発揮し、売り手企業の利益の最大化をともに目指してくれることは良いM&A仲介会社の条件です。

僕の経験では、最初になかなかトップ面談まで進む買い手企業が現れなかった際に、少し焦っている僕に対して「御社の希望売却価格で買い手は出てくるはずですので、ご心配しないで大丈夫です」と言われて心強かったことを覚えています。

売却プロセスを円滑に進められる豊富なノウハウや経験があること

M&A仲介会社は、秘密保持契約の締結、適切な買い手企業候補のリストアップ、情報開示の管理、デューデリジェンスの支援など、各段階で必要な手続きを滞りなく進める必要があります。売り手企業の負担を最小限に抑えつつ、スムーズな売却を実現するために豊富なノウハウや経験があることは良いM&A仲介会社の条件です。

僕の経験上、これまで担当してくれたM&A仲介会社さんは、一般的な必要書類だけでなく、僕の会社のビジネス特有の書類についての質問にもスムーズに回答があり、経験の豊富さや事例の多さに安心感を持ちました。買い手企業によるスケジュール変更などがあった際にも対応力を発揮していました。

売り手企業の秘密保持が徹底されていること

これは非常に重要で、M&A仲介会社の選定ために各社の資料を取り寄せている際に、「社員が混乱するので、会社ではなく自宅に郵送してほしい」と伝えたにもかかわらず、会社に資料を送ってくるなど、秘密保持や漏洩対策が不十分なM&A仲介会社が複数社ありました

M&Aにおいて、売却しようとしている情報が外部内部に漏洩するリスクとコストになります。優れたM&A仲介会社は、守秘義務の重要性を深く理解し、かつ、売り手が外部内部に漏れずにこっそりと進めたいということに寄り添ってくれます。

売却後のサポート

良いM&A仲介会社は、売却完了後も買い手企業との買収後統合プロセスにおいて、株式の譲渡や資金決済、契約上の義務の履行などについて、専門的な視点から売り手企業の利益を守るためのアドバイスを提供してくれます。

引き継ぎの場合にも、M&A仲介会社の担当者さんから、引き継ぎ時の注意点を事前に丁寧にアドバイスをいただき、かつ都度電話でも相談しアドバイスをもらいました。

売り手企業との信頼関係をつくれること

M&Aは経営者にとって重大な意思決定であるためM&A仲介会社には、売り手企業との強固な信頼関係が求められます。売り手企業の立場に立ってニーズや課題を的確に理解し売り手企業の利益最大化にむけて行動するためにも、信頼関係築けることが重要です。

これまで担当してくれたM&A仲介会社の担当者さんは、買い手企業の進捗状況や今後のスケジュール確認など週1回の定期ミーティングと、それ以外でも都度電話メールでの対応をしてくれたり、何度も会社に足を運んでくれたりと接触回数の機会も多く作ってくれて信頼関係が高まりました。

結局一番重要な条件は「成約できる仲介会社かどうか」

売り手企業にとって、M&A仲介会社に求められる最も重要な条件は結局「成約できる仲介会社かどうか」です。

基本的には希望価格や希望条件で成約してくれれば、良いM&A仲介会社だったという結論になります。

その成約率を高めるためにも上記の条件を満たす仲介会社というパートナーを見つけることがM&A成功の鍵となります。

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