売り手企業必見!理想的な会社売却を達成するために今日から始められる《イグジット準備リスト》
会社売却を検討中のオーナー経営者の方から最も多くもらう質問、
会社売却に向けて今からどんな準備をしたらよいですか!?
について、準備しておきたい項目をまとめました。
この《イグジット準備リスト》は、すでに会社売却を達成した株式譲渡ニキたちが「これはやっておいたほうがいい!」と推奨している準備内容ばかりを紹介していますので、確実に役立つはずです。
この記事で得られること
- M&A会社売却に向けた今から準備できることがわかる
- 後からしづらい、早い段階で着手しておきたい準備の優先順位がわかる
- すでに会社売却した経営者たちが当時どんなことを考えていたかわかる
準備
M&Aに向けての下準備(前半)
会社売却に挑戦する前にする情報収集や、M&Aに向かうマインドづくりとか。
☝️ 会社売却を決める前から出口戦略を考えておこう
☝️ 計画的に会社売却を準備しているオーナー経営者は少ない
☝️ 会社売却してもよい譲渡条件(時期・譲渡価格など)を考えてみよう
準備
M&Aに向けた下準備(後半)
会社売却は大きなゴールですが、会社売却後のシュミレーションをして、必要なら準備も始めておくとスムーズな移行ができ、時間や金銭的なロスも小さくできます。
☝️ 会社売却をする前に資産運用や移住計画を準備しておこう
☝️ EBITDA(イービットディーエー)を把握してEBITDAを伸ばしておこう
☝️ 会社売却後の所得配分をどうしたいか考えておこう(税制的に有利)
準備
会社売却に成功する会社を作る(きれいな決算書の準備)
会社売却が高い売却額になるかは、良い数字の決算書になっているかどうかにかかっています。きれいな決算書を作るには1年以上の時間がかかりますので早め早めの準備をしておきたいです。
☝️☝️☝️ M&Aで望まれる「きれいな決算書」を作ろう
☝️☝️ 自己資本比率を高める🟰イグジットのために納税しよう
☝️ M&Aをするなら、最低でも3ヶ月おきに月次決算や試算表を作成しよう
☝️ 棚卸しの習慣化して棚卸資産台帳を作成しよう
☝️ M&Aでは簿外資産や簿外債務も明確にしよう
準備
会社売却に成功する会社を作る(経営面の準備)
経営者がやっておかなければならない会社経営上の手続きがいくつかあります。
後から準備しようとすると非常に面倒になる手続きですので、できるだけ経営を始めたときから手続きしておきましょう。
☝️ 株主総会議事録はM&Aを達成するための必須資料なので作成しておこう
☝️ その他の経営に関する記録や議事録も残しておこう
☝️ 株主名簿と株式の移転記録・発行済み株式総数がわかる資料を作成しよう
☝️ 株式譲渡に向けて、仕入元や外注先との契約書は「すべて」締結しておこう
☝️ 経営者が連帯保証人になっている契約はすべて整理しておこう
準備
会社売却に成功する会社を作る(ビジネスの仕組み)
M&Aで買い手企業から求められる売上や営業利益以外の部分で、買収に魅力的な会社、価値ある会社にしていくための方法や準備です。
これらをしっかり準備していくことでM&Aの交渉は驚くほどスムーズになります。
☝️ 社長の属人的な仕事はトコトン排除して、事業の自動化を進めよう
☝️ M&Aで重視される指標のKPIを作成しよう
☝️ 社内資料をクラウド化しておこう
☝️ 会社組織(部署間・社員間など)に業務負担の偏りがあれば解消しておこう
☝️ 事業活動に必要な許認可証・資格を整理と管理をしておこう
準備
会社売却に成功する会社を作る(社内体制の準備)
M&Aで買い手企業から求められる売上や営業利益以外の部分で、信用ある会社を作るための準備です。取り組んだ期間や実績が信用になりますので、なるべく早くから着手しておきたい項目です。
☝️ 社内規定が抜け漏れがないように作成と運用をしておこう
☝️ 就業規則、賃金規定、雇用契約書など適切に整理しておこう
☝️ リスクマネジメントの取り組み資料を作成しておこう
☝️ 安全衛生の取り組み資料を作成しておこう
☝️ 社内コンプライアンスの取り組み資料を作成しておこう
準備
M&Aに着手する前にはやっておきたいプラス材料を増やす準備
M&A着手後すぐに必要になる会社を魅力的に伝えるための資料づくりです。
最新情報が必要になるので後の準備でもかまいませんが、作成には少し時間がかかりますので、できれば常々更新しておきたいです。
☝️☝️☝️会社売却の経験者に話を聞きに行っておこう
☝️ 会社の資産価値になるリストを作成しておこう(仕入先・外注先・取引先・顧客など)
☝️ ノウハウを含む知的財産を整理しておこう
☝️ 社内組織図を整理して、組織体制を説明しやすくしておこう
☝️ 資本関係を示した出資関係図を作成しておこう
準備
デューデリジェンス(DD)に問題ない会社づくり(事前準備)
買い手企業からのさまざまなチェックを受けるデューデリジェンス(DD)は、ぶっつけ本番でおこなうと関係者全員の負担も大きくなります。特に事務方のサポーターを手配するのは時間がかかる場合がありますので意識しておきたいです。
☝️☝️☝️ 知識としてのデューデリジェンス(DD)の予習をしておこう
☝️ 書類管理が苦手な経営者はM&Aに向けて早めのサポート役の確保をしよう
準備
デューデリジェンス(DD)に問題ない会社づくり(法務DD対策)
法務DDもかなり多くのチェック項目がありますが、事前に整理しておきたい項目や、問題があった場合に修正に時間がかかりそうな項目を挙げています。
☝️ 業界特有の法律を把握し買い手企業に説明できるようにしておこう
☝️ 法人登記の変更登記漏れは修正しておこう
☝️ 法人・取締役・従業員・株主の間で利益相反取引がないか確認しておこう
☝️ 地位譲渡不可の契約がないか確認して対策しておこう
準備
デューデリジェンス(DD)に問題ない会社づくり(財務DD対策)
財務DDもかなり多くのチェック項目がありますが、予め整理しておきたい項目や、問題になりやすい項目を挙げています。
☝️ 会社運営に必要な運転資金必要額を説明できるようにしておこう
☝️ 給料や残業代の未払いがあれば確実に支払いを済ませておこう
☝️従業員の社会保険の加入漏れや納付漏れがないようにしておこう
準備
デューデリジェンス(DD)に問題ない会社づくり(ビジネスDD対策)
準備をしていなくてもおよそ回答や説明ができるけれども、より具体的な資料を用意しておくことで買い手企業から高く評価される項目を挙げています。
☝️ 買い手企業に会社売却後の成長プランや事業計画を提示できるように準備しておこう
☝️ 資金やリソースの投入で会社が伸びるポイントをプレゼンできるようにしておこう
☝️ 新経営者に引き継ぐ「経営者の役割・業務一覧」を作成しておこう
☝️ 株式譲渡後の新社長に必要な能力や経歴を整理して説明できるようにしておこう
☝️ 新経営者へ引き継ぎ資料を作成しておこう(タスク一覧、マニュアルなど)
さいごに
細かく挙げると、売り手企業が準備しておきたい内容は、あれも!これも!とたくさんあるのですが、
- より高く会社売却できる準備
- より問題なく会社売却できる準備
- よりスムーズに、楽に会社売却できるようにする準備
- 会社売却後にも問題が起きにくくしておく準備
などの視点で優先順位が高いなと思われる準備について紹介しました。
もし「あ、これやってない!」という項目があれば、準備しておくことで結果に大きく差が出てくると思います。ご参考いただけましたら幸いです。
なお、このまとめは、引き続き情報追加するなどして、ブラッシュアップをしていきたいと考えています。
( 免責事項 )
当記事のコンテンツ・情報について、正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等は、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
良い記事だと思ったら、保存しておいてください